事業内容:海洋エネルギーの調査・研究・開発service02

海洋エネルギーの調査Research

海洋エネルギーの調査

現時点における主な「海洋エネルギー発電技術」の内、実用化の可能性のあるものは、以下の通りです。

  • 波力発電:
    「波」のエネルギーを使用した発電技術。
  • 潮力発電(潮汐発電):
    「潮の満ち引き」によって生じる海洋における潮の流れのエネルギーを利用した発電技術。
    (「海流発電」と異なり、沿岸で毎日繰り返して起きる潮の干満を利用して発電する方法。)
  • 海流発電(潮流発電):
    「黒潮等」の海流による海水の流れのエネルギーを使用した発電技術。
  • 海洋温度差発電:
    表層を流れるの温かい海水(表層水)と、深海を流れるの冷たい海水(深層水)との温度差を利用する発電技術。比較的陸地に近い海域において「暖流」と「海洋深層水」の両方の流れのある場所に適している。(沖縄県久米島町は、世界的に有名。)

海洋エネルギーの研究investigation

海洋エネルギーの研究

上記発電方法には、それぞれ長所と短所のあることが分かってきました。

発電方式 本循環型波力利用揚水発電 従来の波力発電 潮力発電(潮汐発電) 海流発電(潮流発電)
発電効率・発電量
・発電エネルギー効率が大
・発電量の見通し付け易い
・発電エネルギーが、安定的
「○」
・発電エネルギーが高い
・発電量にムラが発生する
・発電量の見通し付け易い
・面積当たりの発電量大きい
「○」
・タービンを回す翼に高費用
・発電量にムラが発生する
・潮の満ち引き時にエネルギー大
「○」
・エネルギー変換率は、比較的高い
・発電量の見通し付け易い
・発電エネルギーが、安定的
立地・サイズ
・防波堤や港、人口岬等の既存のインフラの近くに設置可能
→立地の選定や漁業権や航路等の交渉も行い易い(関係者の現状を大きく変えずに済む)
・水深「5m」以上」必要!
「△」
・漁業権や航路等、様々な制約から設置場所が制限されることなどがある
「×」
・漁業権や航路等、様々な制約から設置場所が制限されることなどがある
・船舶運航・漁場への設置は負荷大
・発電に適したポイントが必要
・送電に長大海底ケーブル必要
「×」
・漁業権や航路等、様々な制約から設置場所が制限されることなどがある
・船舶運航・漁場への設置は負荷大
・発電に適したポイントが必要
・送電に長大海底ケーブル必要
耐久性
・海洋生物付着の影響小
・発電機は、「海水に触れない」構造のため、比較的安全
・高波対策を実施
→高波対策を十分行えると見込んでいる
「×」
・海洋生物付着の影響あり
・塩害による腐食が発生
・大波による破損や漏電が発生
「×」
・貝などの付着の除去や機材の塩害対策等に維持管理費がかかる一方で耐用年数が5~10年と短いためにコストパフォーマンスが悪いこと、漁業権や航路等の様々な制約から設置場所が制限されることなどがある
「×」
・貝などの付着の除去や機材の塩害対策等に維持管理費がかかる一方で耐用年数が5~10年と短いためにコストパフォーマンスが悪いこと、漁業権や航路等の様々な制約から設置場所が制限されることなどがある
コスト
・立地・サイズ、耐久性での優位性からコスト面で比較優位である
「△」
実用化されていないため、不明
「×」
不明
「△」
不明

海洋エネルギーの開発Development

海洋エネルギーの研究

  • 上記を踏まえて私達は、「海洋エネルギー発電の3大課題」をクリアした波力発電が、最も実用化に近いという結論に至りました。
  • 現在、日本国内では、
    「循環型波力揚水発電」(株式会社音力発電)
    「往復型回転加速式発電装置」(株式会社音力発電)
    「振り子式波力発電装置」(東京大学)
  • 海外では、
    Eco Wave Power社(イスラエル)
    Bombora社(英国)
    等が、先行している。